年々増えていく消費電力量
- 「最近、エアコンの効きが悪い」
- 「節電しているのに、電気の使用量があまり減らない」
実は、エアコンの消費電力量は毎年4~5%の割合で増加しています。
右のグラフは、エアコンの使用期間と消費電力の推移を表したものです。購入後1年未満から消費電力は増加し、5年後には新品購入時のおよそ20~30%増、さらに10年以上すると50%以上、つまり1.5倍の増加となることもあります。12年を超えるとその増加率はさらに急激に上昇します。
エアコンは、設定温度に達するまで高速運転を行い、設定温度になると温度を維持するための低速運転に入ります。新品のエアコンは性能が高いため、高速運転時間は短くてすみます。性能の低下した古いエアコンの場合、高速運転をしてもなかなか設定温度に達することができません。
つまり、高速運転時間が長く、電力を大幅に消費してしまうのです。
10年以上を経過したエアコンでは、もはや設定温度に達することができず、つねに高速運転状態が続いてしまうことになります。